🇮🇹+🇬🇧+🇯🇵 Intervista esclusiva con RURUTIA / Interview with RURUTIA: the power of the Sky / インタビュー: RURUTIAの空

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TN: 2020年の東京ノイズのインタビューから、ほぼ2年が経過致しました。まず、この2年間はどうお過ごしになられましたか？

RURUTIA: この2年間は、新型コロナによって日常の当たり前が全く通用しなくなり、私自身も感染予防に備えながらの生活になりました。
元々、あまり外に積極的に出る生活スタイルでは無かったものの、やはり様々な行動制限があるのは大変衝撃的でした。
ただ、経験した事の無い大変な事を、自分自身で乗り越えられる様になった事も少なからずありました。それについて、私にとっては、自分に少しずつ強さを与えてくれた大切な2年間でもあり、決して無駄では無かったと思っています。

TN: あなたの音楽への復帰は、ファンによって暖かく歓迎されました。 特に以前と現在の音楽では何かが変わったと思いますか？

いつも本当に感じるのは、私は本当に、ファンの皆様に大切に思って頂いていると言う事です。多分RURUTIAは、世界一ファンの方々に優しく見守られているミュージシャンなのでは無いかと思っています。自分のペースのままに音楽活動をしながら、沢山の方々からの暖かい応援や、時には辛い思いを伝え受けたりと、デビューから20年以上も支えて下さる皆様には、感謝と愛しかありません。変わったと思う事はあまり無いのですが、これからは私視点だけでは無く、もっと俯瞰的な、広い大地を鳥が空から見つめる様な（またはその逆も然りですが）、あらゆる生命の視点から見た世界観を表現してみたいと思っています。

TN: アルバム「Chorion」、「Seirios」、「NODE from R」が、デジタルで聞く事が出来る様になりました。 これらのアルバムの準備について、何か特別な思い出はありますか？

これは私が思ったよりも大変でした。私はエンジニアでは無いので、配信用に向けたレートだとかビットだとかについて、全くの未経験でしたので。CD音源から配信用に変換しデータを送る際に、何度もやり直して頂いたり、ご迷惑をお掛けしながらの作業となってしまいました。

TN: この2年間で、「We Say Good Night」、「7 th Heaven」を含む、いくつかの新曲をリリースしました。 リリースした経緯について教えて下さい。(歌詞の意味も含めて)

新型コロナの影響もあり、世界中を不安が包み込み重く息苦しい時期でもありましたので、せめて音楽だけでも、皆様の辛い気持ちを労わってもらえたら、と思いながらリリースしていました。歌詞も柔らかい言葉を使い、私の曲を聴いて下さる事で少しでも安心出来ますように、と意識して制作しました。

TN: 新曲の「Loop in the sky」について、それを作ったきっかけを教えて下さい。(歌詞の意味も含めて)

『お気に入りの散歩コースの途中に、小さな公園があるんです。住宅街の路地を入ってすぐの、周りはちょっと背の高い木々に囲まれていて、遊具は何も無くてベンチが端っこにあるだけの。
その公園の真ん中に立って真上を見上げると、木々に囲まれた丸い空が見えます。私はその丸く切り取らた小さな空が大好きで。
視界には電信柱も電線もビルも家も何も入らない、空だけが見える。
日本は建物が密集していて中々無いんです。空だけ見える、街の中の小さな公園って。
その空をしばらく見上げていると、ふと、バランスが一瞬分から無くなって、頭から空に飛び込める様な、深く潜る様な、不思議な感覚になるんです。とても深い呼吸が出来て、フワッと宙に浮かんでる様な不思議な感覚。
ああ、大丈夫。私はこの空に、溢れ出るままに無限に愛を注ぎ続けられる。この空はずっとずっと奥の奥深くて際限が無いのだから、いくらでもあの人への愛を流し込める、これからも変わらずに。
その瞬間、それまでの寂しさが消えて行きました。
もう大丈夫。愛は無くなっていない、私は、大丈夫。』
そうして生まれた歌が、 ｢Loop in the sky｣です。

TN: 後藤次利氏と「Loop in the sky」で、どのような経緯でコラボすることに至りましたか？

20年程前、当時私はまだメジャーデビュー前でしたので、常にデモテープを持ち歩いていたのですが、何かのきっかけで、後藤氏にデモテープを聴いて頂ける機会があったんです。
2,3曲聴いて下さった後、後藤氏がお顔を上げて、笑顔で｢君は音楽を続けなさい。まだまだ荒いけど才能があるから。必ず諦めずに音楽を続けなさい｣と仰って下さって。
今も当時もそれ以前も、後藤次利氏と言えば、素晴らしいミュージシャンであり編曲家でもあり、作曲家としても大変有名な方で、もちろん私も大変リスペクトしていましたので、その言葉は私にとって素晴らしいギフトでした。
そして、｢音楽を続けていつか後藤次利氏とコラボすること｣、がミュージシャンとしての私の夢の一つになりました。
デビューしてからも困難な事にぶつかる事は沢山ありますが、あの時の後藤氏の言葉は、今も私に勇気を与え続けてくれています。

TN: ファンの皆様へひと言お願いします。

ファンの皆様、いつも本当にありがとうございます。
今回、奇跡的に20年越しの夢が叶い、｢Loop in the sky｣のベースを後藤次利氏に弾いて頂く事が出来ました。
後藤氏の奏でるベースが波打つ月光の様に美しく広がって、スケール感と輝きに満ちた新曲、 ｢Loop in the sky｣ を皆様に届ける事が出来、幸せな気持ちで一杯です。

TN: 特別コメント

T.GOTO: RURUTIAとの最初の出会いから、約20年のブランクを経て聴いた彼女の音楽は、メロディーと詞を細い系で紡いだ織物の様でした。
数曲デモ音源を聴かせて貰いましたが、僕が触れるのが怖い程繊細な物ばかり。
そんな中、 ｢Loop in the sky｣を聴いた時に、イントロのピアノメロディーにフレットレスベースを足したら効果的かと思い、デモ音源にベースを弾いたDATAを彼女に送信しました。
音作りの力の一部になれたかな？
RURUTIAの音楽がこれからも進化、継続して行く事を願っています

T.GOTO